私が行っているITシステム導入のよもやま話 を書いていきます。 まぐまぐメルマガのバックナンバーブログです。
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こんにちは!近藤です!
今回は、
「分割検収とは何?」
です。
「分割検収」!
「要件定義後、再見積、再スケジュール」!
最近、システム導入時にこの言葉を
切り出されることが一般的になって
きました。
「分割検収」というのは、
工程別に検収して、請求すると
いうものです。
(以下、分割検収の一例ですが)
1:1:5:3
(着手金:要件定義:論理設計:開発:本番後)
などで、
100人月で10,000万円
の開発であれば、
1000万円 :
着手金(業務分析、要件定義)
1000万円 :
論理設計終了後
5000万円 :
物理設計~結合テスト終了後
3000万円 :
システム導入終了後
の支払いとなります。
例をあげるとこんな感じになります、
ではこの「分割検収」にはどのような
メリット、デメリットがあるので
しょうか?
[ベンダー側のメリット]:
・キャッシュフローが改善される
分割検収でない場合、ベンダーは
システム導入後までの費用が自前
で必要となります。
顧客から入金があるまで、前の例
では10,000万円が必要とな
ることとなります。
キャッシュフローの良い企業なら
可能かもしれませんが、そうでな
い場合や中小の企業の場合、銀行
の借入をしながら開発を続行しな
ければなりません。
キャッシュフローがうるさく言わ
れる今日、このような開発手法は
不可能となりつつあります。
・見積、導入スケジュールの見直し
要件の増加により、見積、
スケジュールの調整が可能に
なる。
このため、納品物の品質を確保できる
[ユーザー側のメリット]:
・途中でベンダーを変更できる
ユーザーとしてデメリットのほうが
多いように感じる分割検収ですが、
途中でベンダーを変更できるという
メリットもあります。
実際、要件定義に入ってみると、
営業の提案時とかなり話が違う、
担当者がコロコロ変わる。
かなり開発体制に脆弱さを感じる
などの場合、要件定義後にベンダー
との契約を終了し、その要件定義書
をRFPの一部として他のベンダー
を捜すことが可能となります。
また、会社の経営状況が変化し、
システム導入予定の変更も可能と
なります。
[ユーザー側のデメリット]:
・予算取りがしにくいという点が
大きいでしょう。
開発予算が大きくかわる可能性が
あるため、予算取りがやりにくい。
「この金額でやってくれ!」
といういままでのやり方ができなく
なります。
これは、システム導入に対する考え方
の変更を意味しています。
・各工程でユーザー側も責任をもた
なければいけません。
各工程での成果物を検収しなければ
いけませんから、、
いままでだと、実際動くシステム製品を
をみて、
「ああじゃない」
「こうじゃない」
というケースがありましたが、
難しくなります。
このような状況となるため、
実際の現場では、支払時期だけの
問題ということも多くあります。
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